本当の意味で現在海外で高く評価されている日本車って何でしょうか?「GT-R」「ランエボ」「86」「ランクル」「キャッシュカイ」辺りが有力な気がします。アコードやカムリ、カローラは確かに台数は多いけど海外メーカーがムキになってコピーしてくる様子もあまりないし、トヨタやホンダの価格競争に必死な姿「TPP即加盟!」が目に浮かびます。
日本市場ではさんざん高飛車にドイツメーカーがクルマを売りつけてきているのだから、日本車も海外市場で熱烈歓迎!を受けるようなクルマがほしいものです。欧州市場で「すげぇ」と言われるようなクルマを日本メーカーが作るのは、走行環境の違いからほぼ不可能といわれてきたそうですが、最近では欧州も日本並みの平均速度で走るようになって、何の前触れもなく日本のマイナーな車種がブレークするのだとか。デュアリス(キャッシュカイ)が大ヒットと聞いてピンときませんでしたが、改めて見ると全高が低く抑えられていて、なかなかのフォルムなんですよね。欧州でヒットという先入観のせいかも?
三菱は最近のモーターショーでは専らSUVのみを出品するようになりました。これからの時代はSUV以外は開発する意義はない!というかなり極端な戦略を採っている様子です。イギリスやドイツでここ10年で発売された文献を参考にすると、オフロード性能に定評があるSUVブランドは、やはりと言うべきか「ランドローバー」「ジープ」「三菱」の御三家なんですね。日産エクストレイルやスバルフォレスターは必死で世界一と主張してますが、まだまだロシアや北欧など局地的な人気みたいです。つまり三菱のSUVは他の「にわか」とは意味合いが違うらしいのです。SUVだけ作っておけばいいスーパーブランド?
日産の開発者がかつて語っていましたが、日本車の海外でのブランド力は性能の割に低い。それはもう不当と言っていいくらいに低いのだとか。その原因は日本メーカーがブランド力を高めようとする努力が出来ていないからで、欧州メーカーは車格やコンセプトを大筋で決めたら20年くらいのスパンをかけて独自の味を作り上げるのに、日本メーカーはちょっと不人気になるとすぐに車種を廃止し全く別のクルマを変わりに出している・・・。スポーツカーブーム、ワゴンブーム、ミニバンブームと廻った果てに日本車の地位はどれほど高まったのか?
SUVしか出品しない三菱の現状に違和感を感じる私(日本人)の方が間違っていたようです。ランドローバーやジープみたいなSUV専門メーカーの存在も正直言ってあまり理解できませんでした。トラックの車台にキャビン付けたクルマがなんで高級車になるの?私のような心の貧しい三流人間にはとても理解できない世界でした・・・。そんな愚かな私にもスゴさが理解できるクルマを三菱は作ってくれました。アウトランダーPHEV。さすがは「御三家」の看板車種・・・。これまでは三菱車の重厚感が「厚ぼったく」見えてしまっていましたが、改めて見てみるとヘッドライト周りは気品に満ちあふれていますね。
PHEVが発売される前の2.4Lガソリンで走るアウトランダーはPSAグループにOEMされていました。現在はRVRベースの新型に切り替わったようですが、今もなお岡山県でプジョーやシトロエンのクルマを作っています。プジョーもシトロエンも独自のテイストを保持していまも個性的なクルマを作るメーカーです。そういう連中の琴線に触れた「日本車」が現れたというだけでなんだか嬉しいじゃないですか? かつての不祥事の影響で「三菱ブランド」と聞くと多くの日本人が「血相」を変えて拒否反応を示す風潮を今も感じることがありますが、世間の冷ややかな視線を優雅にスルーしてアウトランダーPHEVを楽しむのもいいですね。
「最新投稿まとめブログ」へのリンク
0 件のコメント:
コメントを投稿